油水分離とスラッジに関して|浮上油回収装置、スラッジ回収装置開発メーカー【産機テクノス株式会社】

油水分離とは、浮上油は水に浮く比重の軽い油のことを言いますが
油には比重の軽い油から重い油もあり、水の比重にちかい油もあります。
また、時間が経過すると水になじむ油もあります。

一般的な浮上油回収装置は、比重分離で水に浮いている油と水を分離しますが、油水分離には油から不要な水を分離するフイルターろ過を含め、油と水の分量によって分離方法は変わってきます。

エコモアとミニモアムーブは、吸引と分離の特許を取得しています。
比重分離装置ですので浮上油を回収分離するずば抜けて優れた機構です。

浮上油が悪さするとは
❶嫌気性のバクテリアを発生させ、硫化ガスが発生することによって
独特な悪臭を発生させ、衣服に着くとしみ込むような臭いを出します。
❷浮上油には、微細のスラッジなどを抱き込みノズル詰りの原因になったりします。
❸良くオイルミスト対策を充分しているから大丈夫と言われているのに浮上油を確認してみるとクーラントタンクの液面が浮上油だらけという加工現場があります。
浮上油が加工熱で飛散しオイルミストの要因のひとつになっていることを忘れられている企業様が多いのに驚かされます。
❹マシンのベタつき、ワークのベタつきなどベタついたら浮上油が
あるかないかを確認してみてください。
❺浮上油があると、当然切削液及び洗浄液の寿命が短くなります。
❻洗浄機の洗浄槽の洗浄液に浮上油があり、悪臭を放っているような洗浄液で洗浄しているなんて、一昔前ならば当たり前のようにありましたが、今ではそのような現場があるなんて考えられません。汚い水で体を洗っているようなものですから、洗浄している意味がわかりません。

ミニモアムーブ分離槽

 

スラッジとは、スラッジは一般的に比重は重く下に沈みますが浮上油に抱き込まれたり、表面張力で液面に浮いている微細スラッジもあります。
特に研磨・カーボン・アルミ切削・鋳物切削と研磨の回収に困っているというご相談が多いのですが、樹脂を含めセラミック回収・ろ過についても実績があります。

スラッジバキューマーは、油性でも水溶性でもストレスなく使え、液面も液中も底に溜まったスラッジも回収することができます。
独自開発した特殊メッシュにより、水溶性切削液なら30秒で脱水を可能にしました。
特に鋳物につきましては、浮上油回収装置と合わせてご利用いただいている企業が多く効果的にご利用いただいております。

スラッジが悪さするとは

❶スラッジが溜まると、スラッジがクーラントタンク内で占める分クーラント液が適正量に足りなくなります。
❷クーラントタンクにスラッジが溜まると症状は顕著に現れます。
加工熱の上昇です。加工熱が上昇すると刃物具にスッラッジが溶着したり、ワークにスラッジが溶着したりして、加工精度の乱れや刃物の欠けの原因になったりします。
❸スラッジよっては、化学反応によりクーラントタンクに穴をあけ数百万円の費用がかかったり、錆の原因になったりします。
❹加工マシンのフイルターに詰まったり、細いノズルに詰まったりすると加工マシンの故障の原因になったりもします。
❺現場内にオイルミストと一緒に飛散した微細スラッジを知らない間に身体内に吸い込んでしまったり、健康に良いとは言えません。
❻最近では精密加工に注意をはらっている企業が多くなり、クーラントタンク内に山のようにスラッジが溜まって切削液が少なくなっている企業は少なくなりましたが、加工精度の要求が厳しくなり研磨では微細スラッジによってスクラッチ(引っかき傷)に悩まされている企業は少なくありません。
マシンの性能が飛躍的に向上し、クーラント液などマシンにとってベストな状況での加工で初めてマシンの最大限の性能を引き出せます。
切削液は人間の血液と同じように加工時の冷却効果を含めマシンにとっては大切な役割を果たしますので充分な管理が必要です。

スラッジ